みなさんは座りっぱなしが寿命を縮めるということを知っていますか?
座りっぱなしで命を縮めることってあるの?って思われた方もいらっしゃるでしょう。でも縮めることがあるのです。
海外では2000年以降から欧米諸国では問題とされ、イギリス、オーストラリアでは国全体で対策に取り組んでいます。
座りっぱなしがどんな問題を引き起こすのか?それにはどのような対処ができるのか、最新情報をまじえてみてみましょう。
座りっぱなしに関わる最新研究
1日20〜25分間の運動をすることで長時間の座りっぱなしで起こる死亡リスクを減らせることが、ノルウェー北極大学のエドヴォード・サゲレフの論文で明らかにされました。
これは朗報ですよね✨
1日20〜25分楽だけどちょっとキツい💦と感じるほどの有酸素運動で、例えば「早歩き」や「階段の上り下り」「犬の散歩」などに取り組んでみてはいかがでしょうか。
座りっぱなしの怖さ
「座りっぱなしが人にとってどれだけ害を及ぼすか」まぁ想像しうる限り、運動不足程度のことかなぁっとイメージされる方もいらっしゃるはずです。
しかしそんなことだけではなく、自分たちの寿命をもかなり縮めかねない悪い影響を引き起こしているということも明らかになっています。
引き起こされる病気
- 肥満
- 糖尿病
- 癌(乳がん、結腸がんなど)
- 脳血管疾患
- 認知症
- 脳卒中
1日8時間以上座っている人は3時間未満の人と比べて、死亡リスクが1.2倍になるといわれています。
ちなみにこの影響は、週末に運動する程度では打ち消されないというデータもでています。
また、座っている時間が長ければ長いほど癌にかかるリスクが高くなります。大腸がんで30%、乳がんで17%とがんにかかるリスクがあがります。
健康被害がおきる流れ
5分座る
↓
血流速度が急激に下がる
↓
30分座ると、血流速度が70%も低下する
↓
酸素や栄養を体の隅々にまで行き渡らせることができず、老廃物も回収されないため代謝機能が低下
↓
血液中に糖や中性脂肪が増え、高血圧や糖尿病を引き起こして動脈硬化が進み、心血管疾患のリスクが高まる
そのための対策
- 就業時間を8時間と想定したとき、合計2時間程度は立ったり、少し身体を動かしてみたり軽い強度の活動をする
- 1日20〜25分「早歩き」や「階段の上り下り」「犬の散歩」などのちょっときつい程度の運動をする
- 昇降デスクで作業をする
- テレビのチャンネルを変える時にリモコンを使用しない
- テレビを観ながら他の用事、掃除、皿洗いなどをすませる
- 最も重要なのは、家でも職場でも意識的にこまめに立って動くこと(職場内は許される限りで)
まとめ
座りっぱなしで引き起こされる怖さや対策などを紹介しました、座りっぱなしは、がんなどの重い病気を引き起こす原因にもなります。
私たちにとって座るという行為は、日常あまりに意識されない行為です。だからこそそういった行動も意識されず日常を送り、気づいた頃には病気になっていたりもします。
しかし、健康に関してのこういった新情報を知ることで、今まで意識しなかった普段の行動をあらためて考えてみることは、大事なことなのかもしれません。
「過ぎたるはなお及ばざるが如し」という言葉、万事に関していえることです。気をつけていきましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
このみち
参考サイト:LIFE INSIDER 「座りすぎの死亡リスクは最大40%増——日本人は世界一座りすぎている」2017.10.20
Yomeisyu 「座りすぎて腰が痛い! 座りっぱなしを防ぐ対策と腰痛以外の健康リスク」2023.03.07
スターバックスコーヒージャパン健康保険組合「あなたの日常は大丈夫?実は怖い、「座りすぎ」の話。2020.01.29
Forbes JAPAN「1日22分間以上の運動が「座りすぎ」による死亡リスクを軽減、研究結果」2023.10.26