この本を知ったきっかけ
話題になっている漫画「チェンソーマン」から著者の藤本タツキさんに興味を持ち、読んでみたのがきっかけです。
著者の紹介
藤本タツキ
日本の男性漫画家。最近の話題になった漫画「チェーンソーマン」を描いた人。
第9回クラウン新人漫画賞佳作(『恋は盲目』)
第66回小学館漫画賞少年向け部門(『チェンソーマン』)
2021年、2022年ハーベイ賞BestManga部門(『チェンソーマン』) といくつもの賞を受賞。
代表的な作品『ファイアパンチ』、『チェンソーマン』
キャラクター紹介
伊藤優太 平凡な中学生
絵梨 主人公の同級生女子
大まかなあらすじ
主人公の伊藤優太は、中学生になってスマホを買ってもらった。12歳の誕生日に母親に余命僅かかもしれない自分を最後までカメラにおさめてくれと頼まれ、母親をカメラで撮り続ける日々。
そんな中、母親が亡くなったあと、撮りためた映像を編集し学校の文化祭で披露する。
上映後、先生には叱られ、周りには作品を酷評され、自暴自棄になり自殺を決意。
母親が亡くなった病院で飛び降りようと向かった先には1人の女の子がいて・・・
この本のグッとくるシーン
- 絵梨に優太の酷評された映画を認められるシーン
- 主人公が撮った絵梨の様々な表情シーン
- 死んだはずの絵梨との再会
この本は不思議です。序盤は主人公が描かれているのですが、中盤は絵梨や父親など周りの人物を描いていてほとんど優太が描かれていません。
それなのに読者に優太の存在を感じさせ、その上読者も物語の当事者である錯覚を覚えさせます。
終盤のシーンは死んだはずの絵梨との再会。再び自殺を図ろうと思っていた優太の前に絵梨は現れます。
そして混乱する優太の前に絵梨は以前と同じ雰囲気で話をはじめます。
この著者の特徴なのですかね?現実と非現実社会をおりまぜるところ。
その要素がからみただの青春マンガで終わらず、最後まで読者に絵梨の存在やラストシーンの意味を考えさせるという読んだ後の楽しさまで与えてくれる作品です。
まとめ
この本は一巻完結200ページの本です。それほど長くはなく、飽きさせず読み進められるマンガです。
そして読んだ後に色々なことを考えさせる作品でもあります。それはこの著者の作品のとらえどころのない魅力にあるのでしょう。
普段あまり時間がなく、
読み慣れている青春マンガで時間をつぶすかぁといつもの本を手に取った方!!
いつもとは違った青春マンガ「さよなら絵梨」おすすめですよ!!