こんにちは、このみちです。
毎日の中で、人はなぜストレスに負けたり、物事に対しての集中力が不足したり、うつになったりするのでしょうか?
できればメンタルはいつもポジティブでありたいし、仕事や勉強にも集中して取り組みたいですよね。でも、これがなかなか上手くいかない、そういった問題を解決すべくその原因を探ってみましょう!
この記事を書くのに参考にした本
↓↓
そもそもこのような問題はなぜ起きるのか?
ストレスに弱かったり、集中力が不足していたり、うつになったりするのはそれぞれに違う原因があるります。大まかにそれぞれの原因をみてみましょう。
【ストレスに弱い】
- 周りの空気を読んでしまいがち
- 人に上手く頼れない
- マイナス思考
【集中力不足原因】
- 気が散る環境
- 身体的・精神的な不調
【うつになる原因】
- ストレスの抱えすぎ
- 過剰労働
- 人間関係のトラブル
3つそれぞれをみて異なった原因がありますが、中にはかぶっている原因もあったりします。それぞれの問題を解消させるのに、様々なアプローチがあるかもしれません。
しかしこのみちはこれらの3つの問題に一気に解決できる方法はないのかと考えてみました。
3つの問題を解決できる方法はあるのか?
別の記事を書いていた時に新R25というサイトを目にしました。その中で作家の鈴木祐さんという方に興味を持ちました。そして、鈴木さんが話していた内容に目がとまりました。
鈴木さんの話を要約すると…
- 人類の起源は類人猿が活躍したのは600万年前
- 現代のような生活(農耕・定住生活)が始まったのは約1万2000年前➾人類の歴史でいうと現代の生活は始まってまだ浅い
- 狩猟採集が中心だった人間の体はまだ新しい生活スタイル(現代)に適応できていない
つまり現代人は体の仕組みに馴染まない生活をおくっている
↓
結果的に様々なズレが生じてしまっている(体調不良とか)
↓
この様々なズレというものが現代の病(ストレス・集中力不足・うつなど)を引き起こしているという内容をみました。
そして、この考えは以前どこかで読んだ気がしたのです。その本は日本国内で20万部も売れていた「運動脳」という本でした。
運動脳という本について
<著者>
アンデシュ・ハンセン
スウェーデンのストックホルム出身の精神科医
この本の後半にも「多くの現代人が心や身体を病んでしまう理由は「脳」と「私たちの環境」の矛盾そこにある」と記述している部分があります。その内容は鈴木さんの主張と同じものでした。
現代でおこるさまざまなズレ
- 夜中まで光を浴び続ける生活をおくっているため不眠に陥る
- 狩猟採集時代の「食べられる時に食べて、カロリーを過剰に摂ろうとする性質」が組み込まれているため必要以上に食べ物を食べてしまう
運動脳の著者の主張
生物学的には、私たちの脳と身体は今もサバンナにいる。私たちは本来、狩猟採集民なのである。
アンデシュ・ハンセン「運動脳」より
問題解決するには「運動すること」です。
要するに、人間は体を動かすようになっていって、人間の脳に大きく影響を与えるのは「運動すること」なのです。現代の生活は便利になり、ある意味人間の必要な「動く」という機会を奪っています。
そこにズレが生じ、多くの現代病が起きているのは必然のことです。
ではこの著者が主張するように「運動すること」を取り入れるべく運動の方法をみてみましょう。
運動の方法(脳に最も効果がある)
- たとえわずかな一歩でもいい → 少しでも自分の身体にいい影響がある
- 最低30分のウォーキング → より高い効果がのぞめる
- ランニング週に3回、45分以上 → 最高のコンディションを保つため
- 有酸素運動(散歩、ランニング、サイクリングなど)→ 筋トレよりも脳にいい影響がある
運動効果はいつからあらわれるのか
運動の効果はたくさんあるため、それぞれの症状によって運動の効果の実感が現れるのはまちまちです。
そのためいくつかの症状をあげ、いつから運動効果があらわるのかというおおよその目安を調べて書いてみました。
<気分をあげたり、不安の緩和をするとき>
適度な運動で、週3回×6週間からです
<疲労感がぬけない、気がふさいでしかたないを解消する時>
30分~40分のランニングを週3回行う→3週間以上続けると効果が実感できる
とりあえず「運動すること」が大事なので、ここにあげた運動方法にこだわらず近所を5分散歩する、部屋の中をウロウロ歩くといった軽いものでもいいです。とにかく続けることです!
それでも動くのなんてかったるいなぁと思った方!!運動には現代病に効果がある以外にもメリットがたくさんあるんですよ、それも一緒にみてみましょう!
「運動すること」のメリット
- ストレスに強くなる → ストレス物質「コルチゾール」の関係でランニング、スイミングなど有酸素運動が効果的
- 集中力が高められる → 歩くより走る・運動は朝おすすめ・30分程度の運動
- うつ病の改善 → 抗うつ剤と同じ効果あり、BDNF(脳由来神経栄養因子)生成に運動効果がある
- 記憶力・暗記力が向上
- 新しいアイデアがひらめく
- 子供の学力があがる
- 認知症に効果がある → 毎日意識的に歩くと認知症の発症率を40%減らせる
- 子供の学力があがる
以上メリットの多くをみてきましたが、「運動すること」に関して注意点が1つあります。それは運動しすぎることです。
運動に関しての研究で、科学者たちは現時点で、行き過ぎた運動は脳や記憶力、短期記憶という点ではマイナス面のほうが大きいという見解をだしています。
脳が恩恵を受ける運動量には限度があるようです。「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」という言葉があるように何事も程々が肝心です。
この言葉を意識して楽しく「運動すること」に取り組んでみましょう。
まとめ
ここまで、現代での多くの問題が「運動すること」で解消されることを見てきました。人の蓄積された身体の歴史を変化させるには私たちが考えている以上に時間がかかるものです。
しかし、この記事を読んでそれに気づき、自分の身体の性質と現代の生活を上手く合わせることで私たちはより良く生きていけるのではないでしょうか。
また、この記事をきっかけに「運動すること」の大切さを意識してもらえれば幸いです。
もっと「運動すること」の大切さを知りたいと思った方は「運動脳」おすすめですよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
このみち
この記事で書かれていない詳細な内容など、興味をもったかたはこちらの本をどうぞ
↓↓
参考URL:パラサポWEB「イライラしたら動け!?体のためだけじゃない!メンタルにもたらす5つの効用」、2022.3.28