あの夢の国「ディズニーランド」のビックサンダーマウンテンに乗って尿管結石出た人続出?!

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フロリダ ビックサンダーマウンテン

あの夢の国「ディズニーランド」でビックサンダーマウンテンに乗って尿管結石が出た人続出という記事をみました。この記事の研究は2018年のイグノーベル賞医学賞受賞のものでした。

なかなか面白い記事だなと思い少し調べてみることにしました。

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ビックサンダーマウンテンで尿管結石が出るのを研究した人

アメリカの「ビックサンダーマウンテンで尿管結石が出てきたと自慢する人が多くいるようだ」という噂に着目して自らジェットコースターに乗って尿管結石を治療するという研究を愚直に行った人がいます。

研究した人たち

ミシガン州立大学の研究者たち

いつ

2016年に「ビックサンダーマウンテンで尿管結石が・・・」の論文は発表されています。

実験方法

研究グループが患者から実際に出た3つの異なる結石を用意

シリコンで作った腎臓のリアルな模型にいれる(※はじめは牛や豚の腎臓を使用したが、家族が楽しむ場所で不適切だという事で許可されず

バックパックに入れる

ビックサンダーマウンテンに自ら20回ずつ乗る

結果は?

先頭の席  → 石が出た割合 12,5%

最後部の席 → 石が出た割合 63,9%

ビックサンダーマウンテンに乗ることで、高い割合で石がでたことがわかります。

驚きのデータですね!特に最後部の席は50%越えです。

尿管結石を繰り返している人は、フロリダのビックサンダーマウンテンに「Let’s go!」と言いたいところですが、この研究は特効薬ではありません(残念)。というのも結石が大きい場合ジェットコースターによって結石が押され、尿管が詰まってしまう恐れがあるようです。また、他のジェットコースターでは研究されていないため、すべてのジェットコースターに有効なのかもはっきりしていません。

現時点でこの実験を試せる人(結石が大きくない人に限る)は、アメリカのビックサンダーマウンテンで最後部の席に乗ってみてはいかがでしょうか。ちなみに尿管結石についてもちょい調べ。

<尿管結石 再発予防方法

  • 水分の多量摂取(1日2ℓ以上、水やお茶おすすめ)
  • 肥満の防止
  • 食生活の改善
  • 定期的通院

尿管結石は食事指導・生活習慣が適切に行われなければ再発率がかなり高い病気のようです。尿管結石の痛みは三大激痛の1つにも数えられています。まずは予防ですね。

イグノーベル賞つながりで、今年の受賞者に日本人が入っているか知っていますか?

喜ばしいことに、今年はイグノーベル賞栄養学の部門で日本人の方が受賞されました。日本人受賞は17年連続です。これは快挙ですよね。

2023年イグノーベル賞栄養学

2023年受賞者

明治大学総合数理学部教授 宮下 芳明 & 東京大学大学院情報学環特任准教授 中村 裕美

どんな研究か?

微弱な電気を発生させる箸やストローなどを使い味覚を増幅させる

研究内容

まずは人が味を感じる仕組みを説明します。

食べ物をたべる

私たちの舌にある細胞で味を感知するセンサーが反応する

甘みやしょっぱさなどを感じる

脳に刺激を伝える

味がわかる

この味を感じる仕組みから、舌に直接電気を流しても味を感じるという事が以前から知られており、それは「電気味覚」といいます。受賞者の2人はこの「電気味覚」を応用して、箸やストロー、フォークなどに微弱な電気をとおして、食べ物の味がどのように増幅されるかを調べる実験をしました。

<実験内容>

電気をとおしたスプーンやお椀を使用

・微弱な電気で舌が刺激され味を感じる

・スプーンなどからの食品に伝わる電気刺激で食品に含まれる塩味の元となるイオンの動きが変わる

食べ物の塩味が強くなったように感じる

この実験で役立つこと

健康管理のために減塩の食事をしている人が美味しく食事ができるようになります

上記の研究後の2022年には、電気が流れるお椀とスプーンで構成されたエレキソルトというものを開発し、減塩食の塩味の強さを最大1.5倍に増強することに成功しました。また今後「エレキソルト」は一般家庭で販売することを目指しているようなので、期待して待ちましょう。

「食べること」は「生きること」であるといわれます。それだけ私たちにとっては重要なことです。ゆえに「食べること」に楽しみがないと「生きること」が辛くなってしまいます。そんな時にこの研究は多くの人に生きる力を与える助けになるのではないでしょうか。

まとめ

毎年行われている「イグノーベル賞」は「裏ノーベル賞」といわれ「人々を笑わせ、そして考えさせる研究」に対して贈られています。今年も日本人が受賞し、まだまだ日本人も捨てたものではないんだなぁと思いました。

受賞した研究の数々は面白い内容からまじめな内容まであり、またそれらの研究が現在役に立っていなくても、いつかどこかで役に立つかもしれない、そんな可能性を秘めた夢の賞でもあると思います。

来年も楽しみです!

このみち

参考サイト:PRESIDENT Online「ビックサンダーマウンテンに乗って尿管結石が出た人続出…実証研究で排石率は先頭席12.5%、最後部席63.9%」 2023.10.13

Lab BRAINS「2023年『第33回イグノーベル賞』10賞全部解説!2023.9.17

NHK NEWSWEB「ユニークな研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」日本人受賞」 2023.9.15