近年、中高年の女性の自殺が増えています。
去年のニュースで「女性の更年期と自殺念慮(生きていたくないと思う気持ち)との関係」について東北大学の人たち(他大学関係者たち含めて)が発表しました。
その理由ははっきりと明らかになっていませんが、中高年期の女性は社会や家庭内において沢山の役割を担っていることから、複数要因が原因になっていることは明らかです。
更年期は閉経を迎える、女性にとって一番負担のかかる時です。
更年期の女性がストレスを激しく感じやすい居場所にいる、またそこから動けない。
真面目な更年期の女性ならなおさら責任放棄できず、自分だけでその負担を強いて無理をし、自分を追い詰めてしまい、「死んだほうが楽だな」と考えやすくなってしまうのは当然のことではないでしょうか。
更年期は普通の状態ではありません、だからこそ自殺のような悲しい行動さえも浮かんでしまうのです。
またこの研究ではどうしたら自殺の予防にも焦点が向けられており、社会から多くの支援を受けていると自殺したい気持ちが抑えられるとのことでした。
とはいえ日本は更年期の女性に対しての社会的支援を感じることはあまりありません。
具体的にどういったものがあればいいか?
- 外で働いている女性が更年期など心身の状態がひどい時は、職場で休みがとりやすい環境づくり
- 家庭内の女性でも、子供や旦那さんが協力して家事協力し、更年期である女性に休息を少しでもとってもらう
- 更年期の女性自身が、更年期は普通の状態でないのを知り、無理を極力さけるように努める(なかなかできないけど(汗))
- 更年期で辛いとき相談しやすい場所があればいい
上記に挙げたことはなかなかすぐに実行されることではないですが、更年期の自分に対して、なるべく無理しないことが大事なのではないかと思います。
更年期の自分に自分ケア
- 仕事や子育てなどにおいて真面目・完璧主義・神経質・頑張り屋さんをやめる
- 1日の中でゆっくりする時間を少しでも意識的に持つようにする(お茶をしたりなど息抜きできる時間)
- 元気が出ないときこそ軽い運動をする(散歩おすすめ)
- おいしいものを食べる
- 婦人科に相談して漢方やホルモン補充療法など試してみる
- 好きな趣味に没頭する時間をもつ
- 周りの人に相談する
- 信頼できるかかりつけの婦人科医をみつける
- 10分のヨガをやってみる
- 睡眠時間をしっかり確保する
- 大豆イソフラボン(女性ホルモンと似た作用)やビタミンE(ホルモンバランスをととえる作用)などの栄養素を食べるようにする
上記にあげたものはほんの一部です。
更年期を上手く乗り越えるには、それぞれの方、それぞれにあった方法があると思うので、更年期を上手く乗り越えた方の方法を聞き模索しつつ、自分にあった方法を実践していくのが大事ではないでしょうか。
更年期って今更だけど、ちゃんと知りたいと思う方に丁寧に更年期を解説された本、NHK「あさイチ」などの番組にも出演されている、つんつんヘアでお馴染みの産婦人科医の高尾美穂先生(著)
↓
ここまで読んでいただきありがとうございました。
このみち
参考にした記事:NHK「磯野貴理子さんの更年期の乗り越え方“年上の友達って大事よ”」