毎日生活していると心配ごとってつきませんよね?家族のこと、友人のこと、会社のことなど別の心配ごとがなくなると、次の心配ごとというふうに限りがありません。
でも、ここで少し立ち止まって見てください。
その心配ごと将来ホントに起きうるものでしょうか?
心配ごとはすべて現実におきるのか?
これまでみなさんは、いくつもの心配をしてきたと思います。ところで、去年心配していたことなどは覚えていたりしますか?
あまりにも記憶に強く残りそうな心配ごとは、覚えていても当然なのでしょうが、日常抱えている小さな心配ごとはそんなに覚えていないのではないでしょうか?
ペンシルベニア州立大学で、全般性不安障害の患者に対して研究がおこなわれました。
その研究は「全般性不安障害の治療における真実ではない心配の割合」とめいをうったものでした。
結果としては、心配ごとの91.4%は起こらないというものでした。
その数字からもわかるように、高い割合で自分たちが普段かかえている心配ごとは現実にならないといえるのではないでしょうか。
ここで心配ごとの9割は起きないというのはわかりましたが、それでも心配ごとが起きた時にはどう対処して行けばいいのでしょうか?
心配ごとの対処方法
ここで、いくつか心配事の対処になる方法を紹介してみましょう。
心配ごとをノートに書いてみる
①毎日ノートに自分の心配ごとを書く
②その心配ごとはどのくらいのものなのか、程度レベルも書く
③一ヶ月たったらノートを見返す
ノートを見返して気づくと思います。心配ごとがどれだけ現実になったのかということを…
この方法を行うことで、自分の考えをはっきり認知し、見返すことで日々の心配ごとがどれだけ現実的でなく、不確実であるかを知ることができます。
見返すうちに、心配ごとを考えることが少なくなっていきます。
マインドフルネスをする
今を生きる、感じるためにマインドフルネスをしてみましょう。
まずは1日10分取り組んでみましよう。「10分でもむりだぁ」と思うかたは、はじめは短い時間からでも大丈夫です。慣れてきたら少しずつ時間をのばしていきましょう。
マインドフルネスで大事なことは継続することです。
マインドフルネスのやり方はこのみちの過去記事からどうぞ。
他と比べない
心配ごとというのは他と比べることによって、勝手に頭の中で自分に制限を設けたりし、変な焦りに繋がったりするなど増幅されていきます。
人は人、自分は自分とわりきり、自分を信じることが大切です。
今持っているものを減らす
もし、今家の中が物で溢れているようなら、いらない物は処分し生活するスペースを整えてみましょう。
生活スペースが荒れているとメンタルに悪影響を及ぼします。
そのような空間は、ストレスや不安のレベルだけでなく、集中力、食事の選択、さらには睡眠にも悪影響を与える可能性があります。
自分の周辺の生活スペースが荒れているなぁ、物が溢れているなぁと思った方は、年末掃除をかねて物の断捨離にトライするのもいいでしょう。
心配ごと残り1割が気になる人へ
いくつか心配ごとに関して書かれてあるサイトを探し、解消法をみてみましたが、結局いい解決法は特にありませんでした。
しかし、心配ごとの1割しか起きないというのは言い変えれば、人はみなとりこし苦労が多いということです。
人生のすべてを人間が、コントロールするのは不可能なことです。
ある意味1割ぐらいドンと受け入れる覚悟で生きてみませんか?
そういった姿勢で生きていく事で、余計な心配ごとにふりまわされることなく楽しい人生をまっとうできるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?ここまで心配ごとの9割は起こらないことに関して説明させていただきました。
人間は不安を抱きやすい生き物です。不安は悪い側面だけではなく、色々な危険を事前に回避できる能力でもあります。
しかし、現代は昔ほど物理的な危険は少なくなっており、危険回避能力を必要としなくなってきました。そういった現代のなかで、無意識に使われる能力に気づくことなく、振りまわされているのが現代人だと思います。
しかし無意識に使う能力に気づき、この記事で紹介した方法など試したりして、生活のバランスを保つことは、現代に生きている私たちの課題なのではないでしょうか。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
このみち
バーバードビジネスレビュー リビーサンダー「The Case for Finally Cleaning Your Desk」2019.3.25
参考にした本↓
枡野 俊明「心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 」