
結婚をして、子供ができると子供の成長をしっかりみていきたいと思うのは、誰にだってある普通の気持ちです。
そして、子供つながりの付き合いが構築される中、煩わしい付き合いなどもでき、顔を合わせたくない人が一定数できることもあります。
しかし気が合わない相手に会いたくないから、子供の行事を不参加にするのもバカみたいな気もしますよね。
そんな気持ちを持っている方へ、子供の行事がある時に使える、メンタルを保つ方法を紹介したいと思います。
人はなぜ孤独を感じるのか?
「孤独感」を感じるのは、隠されている社会的脅威に敏感になり、生存と繁栄に必要なつながりを保つ必要性を感じさせ、安定した生存を続けるために備わったものです。そして種の生存には不可欠なものでもあります。
また「孤独感」に関する研究で、マサチューセッツ工科大学の神経科学者らのチームのマウスで行った実験によると、一度孤独感を感じたマウスは孤独に対して敏感になり、またその孤独感をやわらげるため、社交的になるという結果が報告されています。
これらのことをふまえて考えてみると、人ととの繋がりが欲しいと思うことは本能です。
そして、人はその欲求にあらがえず、つながりが満たされない時、「孤独感」を心の内側に発生させ、孤独にならないよう他者との関係を促すべく社交的になるような仕組みがあるのかもしれません。
群れることのデメリット
バカになる
集団や群れをなすことで、孤独でなくなり安心感をもてることは良いことです。
しかし一方で、群れをなすことで個人の能力を発揮できなくなることもあるのです。
群れの中にいると、人は他人任せになってしまいやすくなり、自分でものを考えなくなる傾向におちいります。
バカになりたくなければ、「群れることはほどほどにする」を念頭におきましょう。
無駄な時間が増える
他人とつながりを維持するとき、必要になるのは時間です。
現代ならSNSなどのツールを使い、人とのつながりを維持しています。
しかし、それらのツールを使用する時間を過剰にもちすぎると、それは無駄でしかありません。
他人とのつながりをバランスよく保つために、バランスの良い時間の使い方を意識し、自分の時間を無駄にしないようにしましょう。
やばい思想に洗脳される
人は群れの思考に洗脳されやすく、その意味で人間は環境に大きく影響を受ける生き物だといえます。
周囲をみて、普段から物言いが強く、断定しがちで、集団をコントロールしたいという欲求を強く持っていそうな人とは適度な距離感でつきあいましょう。
特に、過激な思想をもっていそうな人との付き合いはすっぱり切ってしまったほうがいいでしょう。
孤独感を感じた時の対処方法
自分は孤独だと感じると認識する
自分は孤独だと認識することは大事なことです。
孤独であると感じたくなくて、逃げたいと思うかもしれませんし、実際逃げることもあるでしょう。
でも解決しないとあなたが抱いた孤独感は、時々ひょっこり消えることなく、あらわれ続けます。
それを断ち切るためにも、まずは「自分は孤独だ」と感じてみて下さい。
そしてこの気持ちはどこからくるのか?いつから感じるようになったのかを考え、ノートに書いてみて自分と向き合ってみて下さい。
特に幼い時の記憶にヒントが隠されているかもしれません、親とのつながりから探ってみるのもいいでしょう。
周囲からのネガティブな行動を改めて考え直してみる
一度強い孤独感を抱いた時、他人に対してひどく臆病になったり、不信感をもち、周囲からのふるまいがすべてネガティブに見えてしまうようになります。
そんな時、周囲からのネガティブな行動だと感じたことをノートに書いてみましょう。
そしてそのネガティブな行動を、色々な視点からとらえなおし、その新たな視点もノートに書いてみましょう。
そういったことをすることで、自分の考え方がネガティブに偏っていることに気づきます。
ネガティブな考え方を少しでも変えることで、その少しずつが積み重ねとなり、自分の中の負の連鎖を断ち切ることができるでしょう。
近くの誰かと連絡をとってみる
自分のことを理解している相手と、できるだけ早く連絡をとってみましょう。
そして心の内を聞いてもらいましょう。
相手に受け止めてもらうことで、あなたの心の中は大きく満たされるでしょう。
またできればその後、相手に感謝を伝えてみましょう。他人の力になれることは喜びの1つだからです。
どうしても解決できないときは専門家に助けをもとめてみる
周囲の人に相談できる人がいないときなど、専門家に助けを求めてみましょう。
専門家を利用するのは、なかなかハードルが高いかもしれませんが、上手く専門家の意見を聞いて「孤独感」を和らげている人がいるのも事実です。
今はSNSなど検索するには事欠かない時代でもあるため検索して、自分にあったところを探してみるのもいいでしょう。
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孤独感から自分をきりはなす
「孤独感」を抱いたとき、抱いた自分を客観視する、静かに見つめてみて下さい。
また瞬発的に頭の中に浮かんだことは「頭の中のひとり言」としてとらえてみて下さい。
私たちの脳は自分自身を守るために、瞬発的に物事を判断できるようになっており、その時その時の判断を選択し決定することで生きています。
しかしこの判断は過剰すぎることもあり、自分自身を苛むことがあります。
「孤独感」を抱いたその時は「脳の緊急警報スイッチが押されてうるさく鳴っているなぁ」、「過剰に自分自身が反応しているなぁ」冷静に自分に言い聞かせてみる、感じるようにしてみてください。
そうすることで次から「孤独感」を抱く自分をどこか第三者的に少しずつみることができるようになり、「孤独感」に振り回されにくくなるでしょう。
違いではなく共通点に注目
「孤独感」を感じた時、その時の周囲の他人との共通点を探してみましょう。
例えば、「同じ人間だ」でもいいですし、「スカートをはいている」、「髪をしばっている」などどんな小さなことでも構いません。
その際、周囲と違っていると思う事の10倍共通点を探してみて下さい。
案外共通点は多いものです。周りとの共通点を見つけることを習慣化することで、違いを意識する間もなく、孤独感を抱く時間を少なくさせることができます。
さいごに
「孤独感」は誰しも人であるなら抱くものです。
またすべての人はある意味孤独です。
しかし、人は「孤独感」を抱いたときなど特に自分の殻に引きこもり、視野が狭くなり、そのことを忘れがちです。
自分だけではなく、他者も孤独なのです。これは変えることはできません。
しかし「孤独感」を抱く時間を少なくすることは可能です。
この記事で紹介した方法を実践してみるのもいいでしょうし、他の方法をみつけて試してみるのもいいでしょう。
「孤独感」に振り回されることなく、少しでも人との温かな繋がりを感じ、それに感謝し日々を過ごすことで孤独と上手く付き合っていけるのではないでしょうか。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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